- 2020-8-21
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- イカ漁, スルメイカ, 八戸港, 小木港, 石川県, 青森県

八戸港に水揚げされたスルメイカ/出典:デーリー東北
八戸近海で操業中の大中型巻き網船団が19日、八戸港で今季最多となるスルメイカ353トンを水揚げした。300トン超えは初水揚げの7月31日と8月5日に続き3回目で、値段は品薄感から高止まりの様相。サイズは徐々に上向いており、関係者は今後の復調に期待を寄せる。
他方、日本海で操業していた石川県漁協所属の中型イカ釣り船1隻が18日、能登町小木港でスルメイカ約31トンを水揚げした旨報じられている。
先日、石川県漁協小木支部関係者に取材したところ、「過去最低だった昨年より水揚げ量は多かったが、イカの漁場が大きくないため1か所での漁が続かない。石川沖では獲れているが、このまま豊漁が続くか楽観視はできない」などと述べていた。そうしたところ、能登半島沖の好漁場「大和堆(やまとたい)」周辺では今月中旬以降、イカがとれなくなったという。
スルメイカは年明けに韓国沖で生まれ日本海を北上し、北海道沖から南下する習性がある。現在の漁場は、石川県沖から移動している可能性がある。今年はスルメイカが獲れている地域もあるようで、昨年より漁獲高が伸びることを期待したい。