トキとの共生 農の手本 JICA研修員が佐渡視察

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視察する一行/出典:新潟日報

国連食糧農業機関の世界農業遺産に認定されている新潟県佐渡市の環境保全型農業を学ぼうと、国際協力機構(JICA)の外国人研修員が市内の水田やトキ関連施設を視察した。研修には、アジアやアフリカの行政職員ら11人が参加した。稲作に関する知識や技術を学び、各国の生産力向上を目指す。3月から10月まで日本に滞在し、各地で農業体験などを行う。

24日は新穂青木の水田を視察し、稲でトキや佐渡金山の絵柄を表現した田んぼアートを見学。市農業政策課の職員からトキを象徴とした生物多様性を守る農法や、高齢化で後継者不足が課題となる島内の農業の現状について説明を受けた。

参加したシエラレオネ出身の男性(45)は「減農薬などトキとの共生を考えたコメ作りは消費者にも優しい。自国に帰ったら参考にしたい」と話した。

トキは佐渡の自然界で400羽を超えて生息していると推計されており、トキが水田を踏み荒らす問題なども発生している。トキとの共生は農家にとって難しいところもあるが、種の保存や生物多様性の面からも大事な取り組みとなっている。

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