- 2020-8-30
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豊洲市場のサンマ/出典:時事通信
不漁が続くサンマの序盤の漁が、今年はさらに振るわない。北海道の漁港では、例年水揚げが増える8月後半に入っても低調で、価格は高騰、水産業者からは秋本番の漁好転を願う声が高まっている
今年のサンマ漁は、過去最悪だった昨年よりもさらに低迷しており、主な産地である北海道の漁港などでは8月下旬にようやく水揚げが始まったものの、漁獲量は昨年よりも少なく不漁が一層深刻化している。
漁獲不振に伴い、東京・豊洲市場(江東区)の8月下旬の卸値は、主力の130グラム型で1キロ当たり1万5000円、1匹では約1900円と、前年同時期の約5倍に跳ね上がったこともあった。生サンマの代わりとして、既に冷凍物を確保している小売店も多いが、不漁による原料不足で「在庫が少なくなっている」と同市場の卸担当者は懸念する。
水産庁によると、サンマの資源や来遊の減少により、今年の漁獲量は昨年を下回る見通しとのこと。今年は、新物のサンマが家庭の食卓に並ぶことは難しい状況となりそうだ。