乳牛にクラッシック 新たな商品化も

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牛舎の風景/出典:神戸新聞

淡路島の牧場や牛舎で、乳牛にモーツァルトの楽曲を聞かせる取り組みが広がっている。人への音楽療法からヒントを得て、耳が良いとされる牛へのリラックス効果を期待する。その生乳で「モーツァルト牛乳」を商品化する準備も進んでいる。淡路島牧場(兵庫県南あわじ市八木養宜上)の大きな牛舎の中で、モーツァルトの代表曲の一つである「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」が大音量で響いていた。牛たちは慣れた様子で餌を食べたり、休んだりしている。

この取り組みは、淡路島牛乳株式会社(同市市善光寺)の鳥井俊廣代表取締役(71)らが進めている。10年ほど前に、癒やし効果があるとされるモーツァルトの音楽療法に興味を持ち、専門家の本などを読み込んだ。約7年前、自分の牛舎で試みた。朝から晩までモーツァルトの曲を流したところ、牛たちは驚いたそぶりを見せず、続けるうちに性格がおとなしくなったという。

取り組みは南あわじ市の他の酪農家にも少しずつ広がり、同社は新商品「モーツァルト牛乳」の発売に向けて準備中。モーツァルトを聞かせ、餌にもこだわった牛の生乳を使い、淡路島牛乳の新ブランドにする考えだという。

家畜に音楽を聞かせると良いという話はあるが、それは音楽から「1/f ゆらぎ」を受けると、リラックスして鶏は卵をたくさん産み、乳牛はミルクをたくさん出すなどの効果があるから、とされている。猛暑で搾乳量が減少しているとの話もある中、こうした取り組みで日本の牛乳生産量が増加すれば、安定した乳製品の供給にもつながるものと思われる。

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