太地町でイルカ漁解禁

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追い込み漁の風景/出典:紀伊民報

太地町(和歌山)で1日、イルカや小型クジラの追い込み漁が解禁され、地元漁協に所属する「太地いさな組合」の漁船が太地漁港を出発した。

午前9時ごろ、沖合約12キロで群れを見つけ、同町の畠尻湾へ追い込んだ。捕獲したのはバンドウイルカ3頭とハナゴンドウ1頭で、いずれも体長約3メートル。

県資源管理課によると、追い込み網漁は法令に基づき県知事の許可を受けて行われるもので、対象となる小型鯨類は9種類。昨シーズンはスジイルカやカズハゴンドウ、ハナゴンドウなど計924頭を捕獲したという。

イルカを獲ることに反発を覚える人もいるだろうが、鮮魚店関係者に聞くと「イルカが網に入れば、その漁の魚は食い荒らされたり、傷つき商品価値がなくなる。そのため、漁師からすればイルカは天敵であり、網に入れば殺して売り物にする。イルカの身はクジラと一緒であり、イワシクジラなどの名称を付けて解体されて身だけが市場に並べば、それがイルカだと見抜くことは困難である。そのため、クジラとして食べているものがイルカの可能性もあろう」などと述べていた。イルカ漁は、漁師にとってはイルカに漁を邪魔されないためにも必要な面もあるようだ。

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