コロナ禍で需要激減 北海道産の蕎麦の在庫が過去最大に

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農協の倉庫の風景/出典:北海道新聞

新蕎麦の収穫期を迎える中、取扱量全国一のきたそらち農協(本所・深川市)で殻付き蕎麦の実(玄蕎麦)の在庫が過去最大規模に膨れ上がっている。

同農協は、生産量と作付面積が市町村別で1位の幌加内町と、作付面積2位の深川市を含む1市3町が所管エリア。同農協産の蕎麦を扱う製粉業者は今年、在庫を大量に確保した。しかし、コロナ禍で外食店の営業自粛やサラリーマンの足が遠のき、蕎麦店の閉店も相次いだ。

今年9月時点で19年産を約2000トンも抱える異常事態。今年は4500トン近くの収量が見込まれ、今秋には製粉会社が2月に契約した米国産約1万8千トンの輸入も始まるため、市場の飽和状態に拍車が掛かる見通しだ。  

玄蕎麦1俵(45キロ)当たりの価格は例年1万1千円台だが、今年は投げ売りに近い状況で価格も前年の半値以下に下落した。同農協は新たな買い手探しに奔走するが、農家からは「安売りはブランド価値の低下につながる」と懸念する声も上がる。  

玄蕎麦の売れ残りは、北海道だけでなく福島などの蕎麦の産地でも発生している。コロナ問題で客足が遠のく蕎麦の産地、蕎麦店の閉店による需要の激減により、蕎麦余りの状態となっている。蕎麦の産地、蕎麦農家を守るためにも、産地や店舗で協力して「一日一麺・新蕎麦キャンペーン」など蕎麦の需要が上がる取り組みを全国的に行うことも必要であろう。

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